この記事の要約
- ドメインのTLD(.com/.netなど)はSEOに関係ない、というのがGoogleの公式見解
- ただし「ccTLD(.jpなど)」は地域ターゲティングに使われる
- 「.co.jpは信頼感がある」は事実だが、SEOに有利というよりユーザー心理の話
はじめに
前回の記事(ブログ初日:ドメイン名の決め方を考える~SEOへの影響を調べる~)では、ドメイン名を決めるまでの過程を書きました。
その中で、
「ドメイン名の文字列自体はSEOにほぼ関係ない」
と書いたのですが、私自身もちゃんと裏取りができておりませんでした。。。
「本当にそうなの?例えばカレーブログだったらcurryが入ってるほうが良いのでは?」
「.comが有利って聞いたことあるけど?」
「.co.jpは強いって言うよね?」
このあたりの疑問を、Google公式情報を中心に調べたのでまとめます。
※今回の記事はTLD(.com/.netなどのドメインの末尾)に絞った話です。
「ドメイン名の文字列自体(例:curryなどのキーワードを入れる)」については、別記事でまとめます。
結論:Googleの公式見解
まず結論として、
Googleは公式ドキュメントで「TLDがGoogle検索のランキングで考慮されることはない」と明言しています。
Googleの「SEOスターターガイド」には、次のように記載されています。
「ドメイン名の話題が続きますが、TLD(「.com」や「.guru」のようなドメイン名の最後)に意味があるのは、特定の国のユーザーをターゲットにしている場合だけですが、その場合でも通常このシグナルの影響は弱いものです。それ以外の場合、どのTLDが使用されているか(「.com」か「.org」か「.asia」か)がGoogle検索で考慮されることはありません。」
引用元:Google検索セントラル SEOスターターガイド
つまり、
example.com
example.net
example.shop
example.music
これらに、Google検索の順位付け上の優劣はないということです。
でも、なぜ「.comが有利」などよく言われるのか?
これは、いくつかの誤解が重なっていると考えられます。
① 古いSEO情報が残っている
過去には「キーワードを含むドメインが有利」と言われていた時代があり、その名残で「.comが強い」「キーワードを入れた方がいい」という情報が今もネット上に残っています。
が、現在はジョン・ミューラー氏(Googleの検索担当者)も、「ドメイン名のキーワードはランキングシグナルではない」と明言しています。
参考:Google’s John Mueller on Generic Top Level Domains For SEO(Search Engine Journal)
※こちらは、別記事の「ドメイン名にキーワードを入れるとSEOに有利?(例:カレーブログにcurry)」も合わせてご覧ください。
② 信頼感とSEOが混同されている
.comは世界中で広く使われている最古のTLDの一つで、ユーザーから見て「安心感がある」と感じやすいです。
ただ、これはSEOの話ではなく、ユーザー心理の話です。Googleの順位付けアルゴリズムは、この信頼感を直接評価しているわけではありません。
唯一の例外:ccTLD(国別ドメイン)
ただ、1つだけGoogleが「TLDをシグナルとして使う」と認めているケースがあります。
それがccTLD(国別コードトップレベルドメイン:country code Top Level Domain)です。
例えば、
.jp → 日本向け
.uk → イギリス向け
.fr → フランス向け
これらのドメインは、Googleが「このサイトはその国向けだろう」と判断する材料として使われます。
Googleの公式ドキュメント「SEOスターターガイド」には、次のように記載されています。
「TLDに意味があるのは、特定の国のユーザーをターゲットにしている場合だけ」
「例えば、スイスから検索している人にオランダのチーズを売ろうとしている場合は、『.ch』というドメイン名を利用することにも(ビジネスとSEOの観点で)多少の意味があります」
※『.ch』はスイスのccTLD
引用元:Google検索セントラル SEOスターターガイド
また、Googleの別の公式ドキュメント「多地域、多言語のサイトの管理」でも、地域ターゲティングについて明記されています。
「特定の言語を話す特定の国のユーザーを、ウェブサイトやその一部のターゲットに設定できます。これにより、対象国でのページランキングは向上しますが、他の地域や言語の結果に悪影響がおよぶことがあります。」
引用元:Google検索セントラル 多地域、多言語のサイトの管理
これは「順位ブースト」ではなく「地域ターゲティング」です。日本人向けのサイトを運営するなら、.jpや.co.jpを選ぶのは合理的、という根拠はここにあります。
.co.jpの「信頼感」について
ここはSEOというよりブランディングの話になります。
.co.jpドメインには、他のドメインにはない特殊なルールがあります。
- 日本国内に登記された法人しか取得できない
- 1法人につき1ドメインしか取得できない
- 個人や個人事業主は取得不可
※このルールは、ドメイン名の登録管理業務を行っている株式会社日本レジストリサービス(JPRS)の公式規則「属性型(組織種別型)・地域型JPドメイン名登録等に関する規則」第9条および別紙1「1.2 CO.JPドメイン名」に明記されています。
引用元:JPRS 属性型(組織種別型)・地域型JPドメイン名登録等に関する規則
このルールがあるため、.co.jpドメインを使っているサイトは「実在する法人だ」という証明にもなります。
ただし、繰り返しになりますが、これはSEOの優位性ではなく、ユーザー心理への影響です。
Googleが「.co.jpだから順位を上げる」ということはありません。
まとめ:実務での選び方
エビデンスをふまえて整理すると、こんな感じになります。
SEO観点では:
- どのTLDを選んでも、順位への直接的な影響はほぼない
- 唯一、ccTLD(.jp等)は地域ターゲティングに使われる
ユーザー心理の観点では:
- .com、.net、.jp、.co.jpは信頼感がある
- .xyz、.top、.clickなどの格安TLDは信頼感が低めに見られることも
つまり、SEOで悩むのではなく、ユーザーの目線で選べばOKというのが、現時点での結論です。
このブログが.netを選んだ理由
ちなみに、このブログ「0からSEO」は、当初.comを希望していました。が、すでに取得済みだったため、.netを選びました。
調べてみて分かったのは、
- .netでもSEO上の不利はない
- 個人ブログなら.com/.netの選択は妥当
- 覚えやすさやコンセプトとの一致の方が重要
ということ。結果、.comでなくとも問題無かったとわかりホッとしてます。
おわりに
今回の調査で、ドメインに関する私自身の誤解がだいぶ整理できました。
特に気をつけたいのは、ネット上には古いSEO情報がたくさん残っているということ。
最新のGoogle公式の情報や発言を一次情報として確認することが、SEO学習では大事だと改めて感じています。
では、また次の記事で!


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