ドメイン名にキーワードを入れるとSEOに有利?(例:カレーブログにcurry)

SEOの基礎知識

この記事の要約

・ドメイン名のキーワードを入れても、SEOには直接的な影響はほぼない
・ドメインの古さも、SEOには直接的な影響はほぼない
・昔は「EMD(完全一致ドメイン)」が有利だった時代があったが今は違う
・大事なのは、人間にとって覚えやすくブランディングに合う名前

はじめに

前回の記事(ドメインのTLD(.com/.netなど)はSEOに影響する?徹底調査)で、TLDの話を書きました。

今回は、もう一つの疑問。

「カレーブログを作るなら、ドメイン名に『curry』を入れた方がいいの?」

これを調べていきます。

例えば、

  • example.com(汎用的)
  • curry-blog.com(キーワード入り)

この2つで、SEO的に差が出るのか?という話です。


結論:ドメイン名のキーワードはほぼ関係ない

先に結論から。

Googleの検索担当者ジョン・ミューラー氏は「ドメイン名のキーワードはランキングシグナルではない」と明言しています。

実際の発言を引用すると、

「ドメイン名にキーワードが入っているだけで、そのキーワードに対して他のサイトより関連性が高いとは限らない。要するに、ドメイン名にキーワードを入れる必要はない」

(原文:Just because a website has a keyword in its domain name doesn’t mean that it’s more relevant than others for that keyword. In short, you don’t need to put keywords in the domain name.)

参考:Keyword In Your Domain Name? Unnecessary Says Google’s John Mueller(GrowTraffic)

※この発言はGoogle公式ドキュメントではなく、ジョン・ミューラー氏が「Ask Google Webmasters」動画で発言した内容ですが、Google検索担当者の公式見解として広く参照されています。


では、なぜ「キーワードを入れた方がいい」と言われるのか?

これは、過去のSEO業界の歴史が関係しています。
確かにキーワード入りドメインが有利だった時代があったのです。


「EMD(Exact Match Domain)」とは、検索キーワードと完全に一致するドメインのことです。

例えば、

  • 「カレー レシピ」と検索する人向け → curry-recipe.com
  • 「東京 ホテル 安い」と検索する人向け → cheap-tokyo-hotel.com

こういう「狙ったキーワードをそのままドメインにしたサイト」が、2012年以前は検索結果で上位に出やすかったんです。

これを利用して、

  • ドメイン名にキーワードを詰め込んだだけの薄いコンテンツ
  • 自動生成された低品質なサイト

が大量に作られた時代がありました。


2012年のEMDアップデート

この状況を変えたのが、2012年9月28日にGoogleが発表したEMDアップデートです。

当時のGoogleウェブスパムチーム責任者だったMatt Cutts氏(マット・カッツ氏)が、自身のX(旧Twitter)でこのアップデートを発表しました。

実際のツイートでは、

「Minor weather report: small upcoming Google algo change will reduce low-quality ‘exact-match’ domains in search results.」
(ちょっとした天気予報:今後の小さなGoogleアルゴリズム変更で、低品質な「完全一致ドメイン」の検索結果での順位が下がります)

「New exact-match domain (EMD) algo affects 0.6% of English-US queries to a noticeable degree. Unrelated to Panda/Penguin.」
(新しい完全一致ドメイン(EMD)アルゴリズムは、英語圏の検索結果の0.6%に体感できる影響を与えます。PandaやPenguinとは無関係です)

と発信されました。

参考:Matt Cutts氏のツイート
参考:The EMD Update: Google Issues “Weather Report” Of Crack Down On Low Quality Exact Match Domains(Search Engine Land)

このアップデートにより、

  • ドメイン名にキーワードが入っているだけで、コンテンツの質が低いサイト
  • ドメイン名にだけ頼っていたスパム的なサイト

これらの順位が大きく下げられました。

つまり、「ドメインにキーワードを入れただけで上位を取れる時代」は終わったということです。

EMDアップデート以降、Googleは一貫して同じスタンスを取っています。

「ドメイン名のキーワードはランキング要素ではない」

上述の通り、ジョン・ミューラー氏は「Ask Google Webmasters」動画やインタビューで繰り返しこの趣旨を発言しています。


ちなみに「ドメインの古さ」は?

「ドメイン名」つながりで、もう一つよく聞く話があります。

「古いドメインの方がSEOに有利」という説です。

これも、結論を先に言うと根拠のない誤解です。

Google Search Relationsのジョン・ミューラー氏は2019年7月、X(旧Twitter)の投稿で「ドメインの古さは何の役にも立たない(domain age helps nothing)」と明確に否定しています。

参考:Old Domains Don’t Benefit You In Google Nor Do New Domains(Search Engine Roundtable)

※この発言はGoogle公式ドキュメントではなく、X上の個別発言ですが、Google検索担当者の公式見解として広く参照されています。

新規ドメインで始めたこのブログにとっては、ちょっと安心できる情報でした。


じゃあ、ドメイン名はどう選べばいい?

ここまでの話を整理すると、

  • ドメイン名にキーワードを入れても、SEOには影響しない
  • ドメイン名の古さも、SEOには影響しない

じゃあ何を基準に選べばいいの? という話になります。

答えはシンプルで、「人間にとって覚えやすいか」「ブランディングに合うか」 です。

Googleの「SEOスターターガイド」にも、こんな記述があります。

「サイト名を選ぶ際には、ビジネスに最もよく合った名前を選んでください。ユーザーはこの名前を使ってあなたのサイトを見つけるので、一般的なマーケティングプラクティスに沿って決めることをおすすめします。」

引用元:Google検索セントラル SEOスターターガイド

つまり、SEOで小細工するより、人間にとって魅力的な名前を選ぶのが結局のところ正解、ということです。


このブログ「seo-from-zero」を振り返って

ちなみに、このブログのドメイン「seo-from-zero.net」には「seo」というキーワードが入っています。

ただ、これはSEO効果を狙ったわけではありません。

  • 「ゼロから始める」というブログコンセプトに合っている
  • 短くて覚えやすい

これらを優先した結果、たまたまキーワードが入っただけ、というのが本当のところです。

調べてみて分かったのは、結果的にこれで正解だったということ。
「人間にとって意味のある名前」を選んだ結果、SEO的にも悪影響はゼロでした。


おわりに

「ドメイン名にキーワードを入れた方がいい」という話は、2012年以前のSEO情報である可能性が高いです。

SEOは時代によって正解が変わるので、いつの情報かを意識して読むのがとても大事だと、今回改めて感じました。

では、また次の記事で!


コメント

タイトルとURLをコピーしました